指定自立支援医療機関(精神通院医療)について
当院は、2025年1月1日より東京都の指定自立支援医療機関(精神通院医療)の指定を受けています。
自立支援医療(精神通院医療)とは、統合失調症、うつ病、アルツハイマー型認知症、てんかん等の精神障害をお持ちの患者さんが、それらの疾患に対する通院医療(訪問診療を含む)を受ける際に、自己負担を軽減するための公的負担医療制度です。それらの診断がつけば誰でも適応されるわけではなく、自立支援医療費を受給するためには、お住まいの市区町で手続きをして、「自立支援医療受給者証」を交付してもらう必要があり、その受給者証に記載の医療機関でのみ制度を利用できます。
自立支援医療機関の指定を受けているクリニックの多くは精神科です。精神科の専門の先生にしかできない医療があります。ですから、精神障害のみでお困りの方や、いま一番問題になっていることが精神障害の方は、精神科の通院や訪問診療をお勧めしています。
当院には精神科はなく、2025年1月1日現在、精神科専門医は在籍していませんが、それにも関わらず、自立支援医療機関の申請をしたのには理由があります。
当院にご依頼いただく患者さんの中には、精神障害も含めて複数の疾患を抱えているけれど、それぞれの専門診療科への通院が困難で、1人のかかりつけ医に総合的に全身管理を行なってほしいとご希望される方が多くいらっしゃいます。当院では、できるだけそういった声にお応えして、患者さんひとりひとりのニーズに合わせた在宅医療を行なっていきたいと考えています。
小さなクリニックですから、すべての問題を解決できるわけではありませんが、少しでも皆様のお役に立てますと幸いです。自立支援医療受給証をお持ちで、他の疾患も抱えていてお困りの方は、まず当院へご相談ください。
※自立支援医療の制度そのものに関しては、お住まいの地域の精神保健福祉センターへお問い合わせください。
※自立支援医療機関の指定は都道府県毎になります。