ABOUT US 私たちの使命 医療の先にあるもの
訪問診療が始まる時、患者さんやそのご家族は何かに困っていることがほとんどです。
足腰が弱って通院できなくなった。
ご高齢の患者さんが一人暮らしをされていて、ご家族が頻繁に様子を見に行けないため心配。末期がんに罹患していて最期は家で苦痛なく過ごしたい。
私たちは、医学的な問題だけでなく、その方々の根底にある要望を把握し、できる限り困っていることを解決できるようサポートします。
外来通院や入院は「病気を治す」ことが目的ですが、訪問診療は病気のことだけではなく、患者さんの生活や人生に深く関わって、包括的に「より豊かな人生にする」ことが目的です。
あなたのやりたいことはなんですか?
しばらくの間、あなたの人生の中心に病がどっかり腰を据えて、あなたらしい時間が持てなかったかもしれません。それを見ているご家族も本当につらかったことでしょう。
私たちは、あなたの人生を邪魔するものをぐいっと端によけて、やりたいことを実現できる道を一緒に考えていきます。
お家には病院にはない自由があります。
もっと、もっと、貪欲に、がむしゃらに、明るく、楽しく、あなたを生きてください。
クリニック名に込めた思い
「むすび在宅クリニック」とお伝えすると、「おむすび?」と聞き返されることが時々あります。おむすびには、元気の源、日本の味、子どもの頃の懐かしい思い出などのイメージがあり、それはそれで素敵なので、いっそのこと「おむすびクリニック」にしようかと思った時もありました。
「むすび」にはキャッチコピーにもあるように、「“ひと”と“ひと”の縁を結ぶ」そして、命の終わりに携わることから「いのちを結ぶ」という意味を込めています。当院が何よりも大切にしたいのは、“ひと”と“ひと”のつながり=ご縁です。
患者さんやご家族の方をはじめ、当院のスタッフ、医療・介護チームの皆さん、地域の方々、私自身の家族や友人たち、そして、私の人生に関わってくれた全ての方々のおかげで、むすび在宅クリニックの今があります。そういったご縁を大切に、連綿と結び続けていきたいと思っています。
ロゴに込めた思い
むすび在宅クリニックのロゴは、しめ縄と稲穂と「むすび」で構成されています。しめ縄には神様がいる神聖な場所という意味があり、いのちに携わるクリニックとして相応しいと考えました。また、常に神様に見られていても、医療者として恥じない行動をしようという自分への戒めでもあります。
イネの名前の由来は命根や息根などがあり、「米」の語源は、神聖なものや生命力が「こめ」られているものという意味ではないかと言われているそうです。私は、この稲穂に患者さんが自分の人生をいきいきと謳歌してほしいという願いを「こめ」ています。
「むすび」の文字は、「む」と「す」と「び」が結びつきながらも、自由に楽しんでいる様子をイメージして何度も再考を重ねました。